最近読んだ子育てに関する本で、すっごく良かった!!という本が2冊あります。

 201908_子育て本おススメ2冊

ということで、久々の本レビューです(*´▽`*)

超実用的なコミュニケーションの指南書



1冊目はこちら。

 
子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全 [ アデル・フェーバー ]

タイトル、長っ!!

この本自体は2015年出版なのですが、原著は1980年にアメリカで発売されて「子育てのバイブル」として長く読み継がれている名著だそうです。
↑Amazonの内容紹介より。

パッと見は、子供との適切なコミュニケーションとはかくあるべき!というありがちな子育て指南書で、書いてあることひとつひとつが目新しいわけではなく「まぁその通りだよね」という内容なんですけど。

なんと言いますか、めちゃくちゃ具体的で。

納得感が半端ないのです!!

育児書にたまに(よく?)あるフワッとした「結局はお母さんがニコニコしてるのが大事ですよ」みたいな精神論は全くなく、とことん実用的

シーンごとに子供とのコミュニケーションのいろんな実例が、良くないパターンと適切なパターンを対比させる形で載せられてるのですが、特に刺さるのが「良くないパターン」で、日頃自分が何気なく発してる言葉が、コレ子供の立場で聞いたらめっちゃムカつくやつやん・・・。ということにハッとさせられます。

例えば「子供の気持ちを否定しないようにしましょう」って良く言われることで、自分でも分かってるつもりでいるんですが、具体的に「否定する」ってどういうことかと言うと、こんな実例が載せられています。


子ども「ママ、疲れた」
私「疲れたわけないでしょ。たっぷりお昼寝したのに」
子ども「(もっと大きな声で)でも疲れたの」
私「疲れてるんじゃないわよ。まだよく目が覚めてないだけでしょ。服を着ましょう」
子ども「(泣きわめきながら)違う、疲れてるの!」

子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全 15ページ

め、めっちゃ言ってる・・・Σ( ̄ロ ̄lll)

我が家は次男がすぐにお腹が痛くなる(そしてすぐ治る)タイプで、毎日のように「お腹痛い・・・」と言ってくるのですが、ついつい「痛くないでしょ!」とか「トイレ行ってないんじゃないの!?」とか言っちゃうの・・・。

実例をもひとつ。


子ども「ママ、ここ、暑い」
私「寒いわよ。セーターは着ていなさい」
子ども「ううん、暑いもん」
私「セーターは着ていなさいって言ってるのよ!」
子ども「嫌だ、暑い」

子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全 16ページ

まさにこの通りのことを言ってるー!!!

長男は暑がりで冬でも厚着だと我慢できないタイプなので、真冬は毎日のようにこんな会話してます・・・。

でも、まさに↓このとおりで。


結局、わたし達は、たとえ親子であっても別個の人間なのですから、違う感じ方をする可能性があります。どちらも、正しくもないし、間違ってもいません。感じ方は人それぞれなのです。

子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全 17ページ

自分に置き換えてみると、会社の空調が効きすぎて真夏にガタガタ震えてるときに、他の人に「寒いわけないでしょ」って否定されたら「なんで私の寒さを他人が否定してくるの!?」と言いたくなるもんね・・・。

と、文字にして突き付けられると、その言葉の不適切さが良く分かる事例がたくさん載っているのです。

これはほんの一例で、他にも「あーあれもこれもやってる」みたいなことがたくさん書いてあって、もう全部暗記パンで頭に叩き込みたいくらい。

 

書いてあること全てが有用だと思うのですが、一度に全ては実行できないので・・・。

私がまずコレだけは実行しよう!と思ったのは2つ。

 子供の生理的な感じ方を否定しない。
まさに上で出した実例のようなことですね。
「暑い」「寒い」「眠い」「お腹空いた」「痛い」と言った生理的に感じてる不快感を口にしたときに、安易に否定しないようにしようと。

もちろん生理的なことだけじゃなくて全般的に否定はしない方がいいんですが・・・、まずは(私にとって)分かりやすくてハードルが低いことをきちんとやっていきたいなというのと、子供としては生理的な不快感を否定されたらもう成す術ナシだろうからな・・・と思ったからです。

ちなみに、こういったときは共感して受け入れるべきということなのですが、具体的には、

 「まぁ」「ふうん」「そう」などの言葉で子供の気持ちを認める。

 子供の気持ちを代わって言葉で表現する。

などが良いそうです(他にもいろんな方法が書かれています)。
そしてやっちゃいけないのは、「アドバイス」なんだってー!!
(なぜなら、子供が自分の気持ちや問題を自分でうまく処理できるようになることが大事だから)

この辺りは実践となるとなかなか難しいですけどね。

そして、もう1つは。

 何かをしてほしいときは、事実をありのままに言い表す。
いつも言っているのにやってくれないことや、いくら注意しても改善されないことがあると。
脱いだものを洗濯カゴに入れるとか、お菓子の袋を捨てるとかね。(レベル低くてスミマセン)

どうして○○してないの!
いつも言ってるでしょ!!
何度言ったら分かるの!?

などとついつい言ってしまうのですが、これはまさに「良くない例」で。
こういうときの適切な方法の1つが、「目に見えることをありのままに言い表す」ことなんだそうな。

これも実例が載っていて。

良くない例。


201907_話し方1

子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全 98ページ

適切な例。


201907_話し方2

子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全 98ページ

分かります?適切な例の方は、ただ「トイレの電気がついている」という事実を言っているだけ。
上手く言い表せないですけど、「あぁ、なるほど」って思いません?←語彙力。
こういう↑マンガ形式で対比させてるのがめっちゃ分かりやすいの。

確かに親の言う通りなんだけど、上の言い方だとカッチーンと来て、下の言い方だと「はいはい」と素直に感じそうというか。

この例がすっごく腑に落ちたので、

 朝パジャマを脱いだままにしていたら
「パジャマが脱ぎっぱなしだよ」

 お菓子の袋を捨てていなかったら
「お菓子の袋、テーブルに置きっぱなしだよ」

などと事実をありのままに伝えるようにしたのです。

そしたら。

私も子供も目に見えてイライラが消えました。

事実を伝えれば子供も気付くし、ガミガミ言うよりサッと動いてくれる。
何より今までの言い方は、言いながら自分で自分をヒートアップさせていた(結果として言わなくていい一言まで言っちゃってた)んだなと気付かされました。

ほんのちょっとしたことなのに劇的に効果があったように感じています。
まぁいつもいつも同じようにはいかないですけどね。

とりあえず今心がけているのはこの2つですが、他にも「あぁ、こうやって言えば良かったのか」と腹落ちしたことがたくさんありましたので、繰り返し読んで他のことも自然にできるようになっていきたいなと考えています。

ちなみにこの本、紙で買うと1,800円と結構いいお値段なのですが、KindleUnlimitedの読み放題対象なので。
 

最初は無料で読みました。

Kindle版↓


読み放題で読まなくても、Kindle版はだいぶ安いですね。
で、上述のようにすっごく良かったので、夫にも「これ読みなよ!!」と半ば強制的にkindleを渡したら。
パラパラっと冒頭を読んで。

これ、紙の本で買っといて・・・。

と言ったので、夫も何か思うところがあったようです。
(そんなわけで結局紙の本も買いました)

手元に置いて、教科書的に何度も読み返したい1冊となりました。


日々の暮らしが愛しくなる心の栄養書



そして、もう1冊はコチラ。

 
新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく 母業23年つれづれ日記 [ 大平一枝 ]

こちらは子育てエッセイです。
フリーライターの大平一枝さんが「北欧、暮らしの道具店」などのサイトで綴っていたものを、時系列やテーマ別でまとめ直したもの。
私は大平一枝さんを存じ上げなかったのですが、本の中に読んだことがあるものが1編あったので知らぬ間に文章はいろんなところで見ているのかもしれません。

大平さんのお子さんたちはもう社会人や大学生なのですが、幼い保育園の時代から小学生、思春期を経て育っていく過程のなんてことない日々の出来事を書いていて。

これがね・・・。

泣けるんですよ。

今私がこうして子供たちと暮らして笑ったり怒ったりしている毎日がほんとにかけがえのないもので、きっと自分が思ってるよりも早くそんな日々が終わってしまうんだろうなということが想像できて・・・。


一生終わらないんじゃないかと思う子育ての日々は、けっこう早く、するりとその手からすり抜けてしまう。
だから、あんまりがんばりすぎず、正しいお母さんを目指しすぎないでいい。

新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく3ページ


あのときは、毎日が必死だったけれど、子どもなんて、気がつけばあっというまに、自分の手を離れ、自分の時間割で行動するようになってしまう。自転車の荷台にお尻がおさまるようなその小さい人と、行動を共にできるのはほんの一瞬。だからどうぞ楽しんでと、今なら言える。

新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく33ページ

ほんとにこの文章のとおりですよね。

長男が生まれて間もなく11年。一緒に暮らせるのはあと何年かな?と残り年数をカウントできるような年齢になってしまいました。
まだまだ各駅停車で道半ばの母としての私ですけど、目的地に着いたと思う前に子供たちはどんどん列車から降りていくんでしょうね。
そう思うと、今この瞬間のバタバタな毎日をぎゅっと抱きしめたくなります。

そんなことに気付かされた1冊で、こちらも疲れたときやイライラしたときなんかに読み返したい大事な本となりました。

ちなみにこちらも私は紙の本で読んだのですが、Kindle版だとだいぶお安いです。



Kindle版で読もうと思う本と、やっぱり紙で読みたいと思う本、何となく自分の中でも棲み分けができてきたので、その辺りもいつか書けたらなと思います(*‘∀‘)

では、なんだか本の魅力が伝わらないレビューでしたが、おススメ本のご紹介でした!!

では♪♪♪

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