台風の被害による3日間の停電生活を経験して、備えに関する反省点をいろいろ書きましたが。



今回は、停電時における太陽光発電と蓄電池の活用について、経験してみて分かったことを書いておこうと思います。

若干(かなり?)ニッチな内容なのですが、
 停電時の具体的な電気使用手順は?
 電気はどの程度使える?
 蓄電池はどのくらい持つ?
 停電が翌日まで長引くとどうなる?
という辺りを書いてみましたので、同じような設備を設置している方や検討している方の参考になると幸いです。

※ちなみに、我が家の設備は以下のとおりです。
太陽光発電:シャープ製/容量6.33kW
蓄電池:ニチコン製/容量7.2kWh
いずれも新築時にハウスメーカー(セキスイハイム)にて設置
二世帯住宅のため機器数は一般家庭のほぼ2倍

停電発生時、太陽光発電と蓄電池を利用するには?


いざ停電が発生した際、何もせずに太陽光発電の電力や蓄電池の充電電力を使えるわけではなく、利用するには切り替え操作を行う必要があります。

正確に言うと。

 蓄電池:自動的に切り替え(操作不要)

 太陽光発電:手動で連系運転モード→自立運転モードに切り替え

となっていて、太陽光発電のみリモコン画面での切り替え操作が必要となります。
※それぞれの運転モードの違いは以下のとおりです。
・連系運転:太陽光発電分を電力会社に売却
・自立運転:太陽光発電分を自立運転用コンセントに供給&蓄電池に充電

この切り替え操作については、昨年の今頃自分でも不安に思って一度取扱説明書を見て確認していました。



具体的な切り替え操作は。

 201909_太陽光蓄電池0

リモコンの右下の「連系/自立」ボタンを押して(①)、切り替わった画面で「自立」という表示の下のボタン(右から2番目)を押す(②)。

というだけで、把握できていたこともあって今回の停電発生直後にすぐこの操作を行いました。
停電発生は朝の6時頃でした。

・・・が。

待てども待てども発電が始まらず。

おかしいなと思って、取扱説明書を見ると手順がひとつ足りませんでしたΣ( ̄ロ ̄lll)
モードを切り替えた後に「運転を開始する」という操作が必要だったんですね。

自立運転モードに切り替えた後はまだ「手動停止中」の状態なので。

 201909_太陽光蓄電池1

右下の「運転/停止」ボタンを押して(①)、切り替わった画面で「運転」表示の下のボタン(一番右側)を押す(②)という操作を行わないと、自立運転モードでの運転が始まらないのです。

この操作を行ってしばらくすると、ようやく。

 201909_太陽光蓄電池2

「運転中」となって発電開始となるわけですね。
どれも写真が見にくくてスミマセン。

ここでちょっと手間取って時間をロスしてしまいました。


発電していても普段どおり使えるわけではなかった!


ということで、若干のロスを経て太陽光発電が始まり、電力も供給され始めたわけですが。

ここで私は大いなる勘違いに気付きました。

太陽光発電があっても、いつもと同じような生活ができるわけではない。

ということに。え?当たり前?

いや、普段はね、天気が良ければ日中の消費電力はほぼ太陽光発電分で賄えるのです。
なので、停電していても絶賛太陽光発電中の昼間であれば、全てのコンセントに電力が供給されていつも通り電気が使える!のかと思っていたら、そんなことはなくて。

停電時の太陽光発電分は(たとえ絶好調で発電していても)、あくまで非常電源であり、自立運転用のコンセントにしか電力は供給されないのです。

自立運転用コンセントというのは、停電時の太陽光発電電力を使用するための特殊なコンセントで、このコンセントの設置場所や数は、非常時に「どこで」「何の機器を」使えるようにしておきたいかを踏まえて建築時に検討・設置しています。

 201909_太陽光蓄電池4

↑こちらが自立運転用コンセント。
「非常時兼用」と記載があって、上部のオレンジのランプが点灯していれば電力が供給されていることになります。
我が家の自立運転用コンセントは「兼用」なので、通常時に普通のコンセントとしても使えます。

我が家の場合は以下の場所・機器で使えるように自立運転用コンセントを設置していました。
・冷蔵庫2ヵ所(親世帯用、子世帯用)
・固定電話1ヵ所
・テレビ2ヵ所(親世帯用、子世帯用)
・インターネット関連機器用1ヵ所
・デスク横(ノートPC用)1ヵ所
・親世帯LDKの照明
・親世帯トイレの照明
・階段の照明

つまり、停電時に電気が使えるのはこれら↑の箇所のみということですね。
(同じ箇所の空いているコンセントにも電力は供給されるので、スマホ充電や扇風機などはそこから使用可能です)

そして自立運転用コンセントに供給される電力は最大で合計1500W
なので、たとえこのコンセントに接続したとしても電子レンジや炊飯器、洗濯機のような消費電力の大きいものは使えません。
(追記)
いろいろ調べていたら、「停電時に自立運転用コンセントから電力を取って電子レンジや炊飯器を使えたよ!」という情報も結構見られたので、改めて我が家のこれら機器の消費電力を調べてみたところ、
・電子レンジ:1450W
・炊飯器:1210W
・洗濯機:1190W(最大)
となっていました。
一応1500Wは下回っていますが・・・、おそらく我が家では1つでも使ったら他の機器は一発アウトになりますな( ;∀;)
あと、太陽光発電は安定電力ではない(天候によりかなり揺らぐ)ので、こういった機器は使わないようにとの注意書きも取扱説明書には記載がありました。

つまり、太陽光発電があることにより、
  停電中でもオールオッケー!!
では決してなくて、
  最低限の電気だけは使用可能!
というだけのことなんですね。
我が家の自立運転用コンセントの設置場所から鑑みると、実質的に「冷蔵庫」と「インターネット接続」を維持するためだけの電力と考えても良いでしょう(他は使わなくても何とかなるものなので)
そもそもそう考えて設計してるはずなんだけど、5年以上も前のことだしすっかり忘れてたよね。

いや、皆さん普通に「そりゃそうでしょ」って思うかもしれないですけど、私は完全に勘違いしていたので一応書いておきました。
停電中でも普通に料理とか洗濯とかできるでしょ♪なんて思ったら大間違いなのでご注意ください(;'∀')
余談ですけど、テレビ用コンセントを自立運転用にしていたのに、親世帯も子世帯もテレビの電源をそのコンセントから取ってなかったというね・・・。一応コンセントつなぎ直しましたが、少しでも電力は節約したくてテレビはほとんど見ませんでした。

とは言え、発電した電力の余剰分を捨てているわけではなく、その分は。

 201909_太陽光蓄電池3

せっせせっせと蓄電池に充電していってくれます。
ここで充電した分を、太陽光発電できない夜間に使うわけですね。

満タンの蓄電池も朝までは持たず


さて、そんなこんなで太陽光発電により充電された蓄電池。
今回の停電の間は、台風一過で晴天続きだったので毎日絶好調で発電してくれて、朝蓄電池の充電量ゼロでスタートして日没の時間前には充電量が100%になるようなペースで充電が進みました。

 201909_太陽光蓄電池5

見にくいですが、16時前の段階でもう100%になっています。

日が沈んで太陽光による発電がなくなるタイミング(この時期だと17時半~18時頃)から電力の供給は蓄電池に切り替わりますが、この蓄電池からの電力供給も太陽光発電と同じく自立運転用コンセントのみに供給されます。供給電力が最大1500Wなのも、太陽光発電時と同じ。
この辺りも分かってるようで分かってなかったよね。

蓄電池の充電量100%の状態でどのくらいの機器が使えるのか?と言うと、取扱説明書には下記の電気製品を最大12時間利用可能と書いてあります。
・冷蔵庫:120W
・液晶テレビ:170W
・リビング用LEDシーリング照明:100W
・ノートパソコン、ルーター等:30W
・携帯電話充電(2台):10W
合計:約430W
※あくまで目安です。

さて、二世帯住宅ゆえ冷蔵庫2台の我が家。

日没~翌朝にかけ、いつまで蓄電池が持ったでしょうか!?
※冷蔵庫以外では、起きている間に少し照明を点け、夜間は3台の扇風機を稼働させていました。

正解は・・・。


朝の4時過ぎでした。
扇風機が止まって暑さで目が覚めて気付きました。


この後、太陽光発電による電力供給が安定的に始まるのは朝7時頃。
3時間ほどは冷蔵庫に電源が入っていない状態で待機することとなりました。庫内の冷たさを保てるギリギリの時間数ですかね。
ちなみに1日目の夜はテレビを見たり照明も惜しみなく点けたりして4時過ぎに蓄電池がゼロになったので、2日目の夜はかなり節電を意識してテレビなし・照明も極力ランタンでと過ごしたのですが、結局ゼロになる時間はあまり変わりませんでした。
常時ONの冷蔵庫の消費電力がやっぱり大きく、他の機器は微々たるものなんでしょうね。

うーんしかし惜しいですね!
たぶん冷蔵庫1台なら朝まで蓄電池残量が持ったでしょうね。

我が家は二世帯住宅なので少し特殊ですが、一般的な家庭ならば「太陽光発電→蓄電池」のコンビネーションで最低限の電力を切らさずに回していけるのではないかと思いました。
この辺りの「使える感覚」も正直経験してみないと分からないですよね。

って今書きながら気付きましたけど、我が家の2台の冷蔵庫はどちらもかなり年代物(私たち世帯のものは11年目、親世帯のものはなんと19年目!)なので、もしかしたら消費電力自体がかなり大きいのかもしれません。最近の冷蔵庫だったらもっと蓄電池も持ったかも?

翌朝の太陽光発電開始時は要注意


というわけで、蓄電池残量ゼロにより一切の電力供給がない状態で数時間過ごし。

日が昇ってきたら、太陽光発電は再度自立運転モードでの運転を開始させるのですが。
※自立運転モードの場合は朝になっても自動的に発電開始しないので、手動で運転開始操作を行う必要があります(最初に書いた手順)。

ここも注意が必要でして(;'∀')

2日目の朝、何も考えずに運転を開始させたのですが、いつまで立っても電力供給が始まらない・・・。
この↓オレンジのランプがずっと消えたままでした。

 201909_太陽光蓄電池4

ここで改めて取扱説明書を見ますと。


発電電力が自立運転用コンセントにつないだ電気機器の消費電力より小さいときは運転を停止します。


って書いてあるんですな。

どういうことかと言いますと。
 朝なので太陽光発電量(供給電力)が少ない
 冷蔵庫のコンセントはつないだまま
という状態で運転を開始すると、冷蔵庫起動時には通常時よりかなり多くの電力を要求することもあり、「発電電力<消費電力」となってしまって発電&電力供給自体をストップさせてしまうみたいなんですね。
運転自体停止してしまうので、蓄電池への充電もなし。

つまり、ほんとに何もしなくなる( ;∀;)
その辺良きように切り替えたりしてやってくれよ・・・と思ったよね。

これに気付くのに時間がかかって(小一時間ほど)、その間完全に時間と太陽の光を無駄にしてしまいましたよ。ほんとに悔しい!!
取扱説明書って大事だな!

で、どうするべきだったかと言いますと。

自立運転用コンセントにつないだ機器類のコンセントを抜いてから、運転を開始させる。

が正解ではないかと思います。多分。
正確に言うと、主電源をOFFにできるものはコンセント抜かずともOKです(テレビとか)。コンセントに接続=電源ONになってしまう冷蔵庫はコンセントを抜く必要がありますね。

そうすると、「発電電力>消費電力」となるので、しばらくすると自立運転用コンセントのオレンジランプが点灯して供給可能な状態に。待機期間にわずかながら蓄電池への充電も行われます。

ここで焦って2台分の冷蔵庫を同時にコンセントに接続すると元の木阿弥かな?と思い、20分ほど時間をずらして1台ずつコンセントに接続することで、無事に2台の冷蔵庫を稼働させることができました。
とは言え、朝はまだ太陽光発電が若干不安定なので(光が弱くて発電量が結構揺らぐ)、待機中に充電された蓄電池のわずかな残量と補い合いながらの電力供給となっているようでした。
(頻繁に蓄電池の充電⇔放電が切り替わっていました)

ということで、時間と太陽光をできるだけ無駄にせず朝の電力供給をスムーズに開始するには、

 自立運転用コンセントから全てコンセントを抜く(または主電源OFF)。

 太陽光発電の運転を開始し、しばらく蓄電池の充電のみ行わせる。

 1~2%程度充電できたら、機器を1台ずつ(時間を空けて)コンセント接続(または電源ON)。

というのが最適な手順ということですね。

朝時点で蓄電池の残量があれば太陽光発電の電力が足りなくても蓄電池から補われるので、コンセント接続のまま運転開始してもおそらく問題ないのですが、一度ゼロになってしまうと若干注意が必要なので書いておきました。

以下、所感


と、実際停電になってみると試行錯誤が多く初めて知ったことも多かったので、ダラダラと取り留めもなく書いてしまいました。

いろいろ書きましたが、最後に「太陽光発電&蓄電池」がある状態で数日間の停電を経験して改めて思うことをまとめてみます。

 結局できることは最低限と心得よ(過剰な期待は禁物)

当たり前と言えば当たり前ですが、太陽光発電量や蓄電池の残量に関わらず、
 使用可能な電力は最大1500W
 自立運転コンセントのみに電力供給
ですから、結局使える機器は本当に最低限なんですよね。

ちょっとここは私の期待が過剰すぎたなと思うところでした。

 太陽光発電だけでは正直微妙?(蓄電池とセットで本領発揮)

数時間の停電ならともかく、今回のように数日間に渡って停電が続く場合、太陽光発電だけ(蓄電池なし)では結局昼間しか電気を使えないことになります。
冷蔵庫の冷却機能維持を重視するとなると、夜間まるまる電力の供給がないともうジ・エンドですよね。翌朝からまた電力供給されても、「昼間冷やして夜冷やさない」では保管庫としては意味がないわけで。

そういう意味で、「昼は太陽光→夜は蓄電池」というリレー体制がないと、非常時の効果としては半減だなと正直思いました。

検討時、すぐ採用を決めた太陽光発電と異なり、蓄電池はちょっと迷いがありましたが・・・(高いからな!)。
今回の件で合わせて採用して良かったと痛感しました。

 結局は天気次第なので綱渡り

今回は停電中の3日間、幸いにも晴天が続いたので、朝方の数時間を除き電力供給がゼロになることはありませんでした。

でも1日でも雨が降っていたら、その日は昼間の発電がないだけでなく、蓄電池への充電もされず夜も電気が全く使えなかったことになるので・・・。
その場合、冷蔵庫は完全にジ・エンドよな。

つまり太陽光発電の宿命ではありますが、結局は発電できるかどうかは天気次第なので、かなり綱渡りの状態での電力供給維持だったんだなと、振り返ると若干ヒヤリとします。

今回の台風では少なくない地域でかなり停電が長引き、2週間近く経った今もなお停電中のところもあります。
本当に一刻も早い復旧を願ってやみません。
それだけ停電が長引けば、雨が降る日も曇り空で発電量が少ない日も必ずあるだろうと思うと、やっぱり「太陽光発電があればダイジョーブ!」とはなりませんよね。

太陽光発電だけでなく他にも何らかの電力供給の備えができれば、それがベストだよなぁと思いました。
ぶっちゃけどうやって備えたらいいか分かりませんが。

 そうは言ってもあるとないとじゃ大違い(事態が深刻なほど)

若干マイナスなことを書き連ねましたが、でも、
 冷蔵庫の中身をダメにしないで済んだ
 モデムやルーターが生きていてネットが使えた
 酷暑の中、多少は扇風機も使えた
 スマホの充電もできた
と、わずかでも電気が使えたことは本当に救いになりました。

今回我が家の地域の停電被害は数日間でしかも局所的でしたが(地域一帯ではないので電気を使える場所も結構あった)期間が長引いたり停電エリアが広範に渡るほど、この「わずかでも電気が使える」ということの恩恵は大きく感じるのではないかなと感じました。


総じて期待を持ちすぎていたなという思いはあるものの、やっぱり。

太陽光発電&蓄電池があって助かった!

というのが私としては偽らざる思いです。

でもこういった実際のできること、できないことを鑑みた上で、それなりの初期費用をかけて太陽光発電や蓄電池を設置するか?は判断の分かれるところかもしれませんね。
今は売電単価も安いですからね・・・。

以上!!
とっても長くなりましたが、今回の太陽光発電&蓄電池の活用レポでした。

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