一応続いています、つれづれなる読書ログ。

過去ログ↓

月末に1ヶ月分まとめてだと書くのがちょっと大変なのと、月前半に読んだものはアウトプットまでタイムラグができてしまうので、今月は前半で一度まとめてみたいと思います。
いや、別にどうでもいいこととは思うんですが・・・。

12月前半に読んだのは6冊でした。
それでは、いつも通り評価の高い順に。


 

評価:★★★★★

いきなり生々しいタイトルでスミマセン。
田村麻美さんという「ブス」を自称する税理士の方の生き方戦略本です。

↑は楽天ブックスへのリンクですが、KindleUnlimitedの読み放題対象だったので。



私はKindle版で読みました。

つまり、何気なく手に取って(ダウンロードして)読んだのですが。

めちゃくちゃ面白かった!!

「美しさ」や「かわいさ」という武器を持たない「ブス」が幸せになるために、どういう戦略で生きて行けばいいのか?筆者自身の経験をもとにあれこれ論じているのですが、いや、ほんとびっくりするくらいこの方が戦略的に生きてきてるわけですよ(紆余曲折ありつつも)。
かなりあけすけに語っていて面白いので、これはぜひおススメしたい1冊。

見た目コンプレックスを抱えながら思春期を過ごした私としては、「そうそう!!」と激しく頷きながら読める箇所が多くて、
これは高校生くらいで読みたかったな~。
と心から思いました。

その戦略、いろんな観点から書かれているんですが、最重要ポイントを挙げると、

 勝てる場所を見極めろ。
→女子の多い競争率の高い分野ではなく、女子が少ない世界に行けば女子扱いされる。

 肩書きを手に入れろ。
→何もないブスより「○○なブス」と肩書きができると、それがひとつの武器として自信になる。

ということでして。
と私は解釈しましたが、響く箇所は人によるかも?

これを大学受験を前に読んでいたら、もうちょっと戦略的に人生を考えられたかもしれないな~なんて今さらながら思うんですよね。

あと、「ブス」が見た目のレベルアップを図ろうとするときに、
「かわいくなるための努力」はするな!
ゴールは「清潔感」だ!
と書かれていた箇所が私的には目から鱗でして、思春期の頃の私に教えてあげたいと思ったのと同時に、40歳を間近に控えてこれから「老い」のフェーズに入っていく身としても、今後心がけるのは「美しさ」ではなく「清潔感」だよなぁと心に刻みました。
余談ですが、私が見た目コンプレックスから多少自由になったのは、社会人になってOL系のファッションやヘアスタイルという武装手段を手に入れた(とりあえずそれを身にまとってれば女子として扱われる)からなのですが、やっぱり筆者の経験としても似たようなことが書かれてました。
OL系ファッション、最強じゃな。
(最近の私はOL系にはほど遠いゆるゆる系ですが)

この本自体はあくまで「ブス」(=見た目の武器が使えない人)を切り口で論じてはいるのですが、そうでなくても「自分には『何か』(学歴だったりお金だったり経験だったり?)が足りない(だから戦えない)」と思っている人であれば、ここで書かれている戦略は参考になるのかも?なーんて思いました。

ちなみに、筆者のお写真が本の中にたくさん載っているのですが、ぶっちゃけそんなにブスではないです。美人ではないけど・・・十人並みといった感じでしょうか(なればこその親近感)。


 

評価:★★★★★

先月に平野啓一郎さんの「ある男」を読んですごく面白かったので、また別の1冊。

amazonのブラックフライデーのときにKindle版が96円になってたので、こちらもKindle版で読みました。



福山雅治さんと石田ゆり子さんで映画化もされてますね。

 

天才と評されるギタリストの男性と、フランスを拠点に活動するジャーナリストの女性の、言わば「運命の恋」物語です。こうしてあらすじだけ読むともいかにもありがちな恋愛小説っぽくて、実際ストーリーの骨格自体はその通りなんです。
東京ラブストーリーっぽいというか、読みながら私の頭の中では「ラブストーリーは突然に」がガンガン流れてました。

 

カーンチ♪

でも、その「陳腐」にもなりかねないストーリーを、細やかな心理描写と時事の社会問題を散りばめながらものすごーく重厚なものに仕立て上げていて、予想外にめちゃくちゃ読み応えのある1冊でした。
文体も練りに練られている感じがして美しく、息をするのをちょっと忘れてしまうというか、読むことにこんなに緊張感を強いられるような本も久しぶりだなと思いました。

最後は「えっ・・・それで!?」という感じで終わるのですが、それがまたこの本らしいというか、あえて描き切らないところが美学なのかな?とも思ったり。
確かに白黒ぜーんぶ決着ついたエンディングだとちょっと興醒めだったかも?

若干読んでいると疲れる文体なので・・・一気に読破という気分にはなれませんが、この方の他の本も読んでいきたいと思ってます。


 

評価:★★★★

元電通のコピーライターの方が書いた文章講義。

私はこの田中泰延さん(ひろのぶと読むそうです)という方を存じ上げませんでしたが、電通に勤めつつ依頼されてweb上で書いた文章がかなりのPVを集め、あちこちからお声がかかるようになった(結果、電通は退職された)という、多かれ少なかれweb上で文章を書いている人にとってはうらやましくなってしまうようなキャリアですよね。

でもそういう華やかなキャリア(あとものすごくふざけた文体)とは裏腹に、この本で書かれていることはすっごくシンプルで本質的でした。「バズる文章の書き方」とか「フォロワーを増やす方法」みたいな表面上のチャラチャラしたことではなくて・・・。

 自分が読んで面白いと思うものを書け。
 そして書くからには徹底的に調べろ。

ということに尽きるんです。
他人の評価も気になってしまうけれど、評価を気にして書いた文章は何より「自分が」読んで面白くない。自分が読み手として読んで楽しくなる文章を書く。ただし書くからには一次資料をきちんと調べて、ファクトを重んじる。

なかなかできそうでできないですよね・・・。
でも確かにブログもアクセス数を気にしたり、受けが良さそうなネタを考えたりし始めると、なんだか「楽しく」なくなってくるのは確かで。やっぱり「自分のために」書くというのが、長く続けていく秘訣なのかもしれません。

あと、この本の中で「書くために読むといい本」というコラムがあるのですが、その本のリストを見て、
うーん。いい文章を書く人はやっぱり古典的名作をちゃんと読んでるんだな・・・。
と思いました(マルクスとかマックス・ヴェーバーとかね)。
この本自体はすごーくくだけた口調でおふざけ満載で書かれているのですが、古典的名作を読み込んだ教養に裏打ちされてこそ、そういう文体も活き活きとしてくるんですかねぇ。
私、小難しい本ほんとに読めないのですが、やっぱり読んだ方がいいんだろうか・・・。


 

評価:★★★

元TBSアナウンサーの松富かおりさん(旧姓有村かおりさん)が書かれた女性のための生き方指南書。

これもamazonのブラックフライデーでKindle版が96円だったので、Kindle版で読みました。



女性のための生き方指南書という意味では、①の「ブスのマーケティング戦略」と同じカテゴリですが、徹頭徹尾具体的だった①と比べると、なんだかフワッとしてるというかスピリチュアルというか・・・全く心に響きませんでした・・・。
定価じゃなく96円での購入で良かったよ。

多分この方自身は、元々の頭脳や美貌だけに頼ることなく、ご本人がすごく努力や苦労もしてその地位を築いてきたと思うのですが、キレイな言葉に包みすぎてそれが伝わらないというか・・・。「言葉」の力って大事だなぁとつくづく思いました。

1つだけ参考にしたいなと思ったのは、
 服は戦略的に着る
というもの。
会う人に「どんな女性に見られたいか」を考え、その女性であればどういう服を着るのかを考えて、戦略的に服を選びましょうということですね。
どうしてこれがフックに引っかかったかというと、今の私は「ワーキングマザー」ですが、「ワーク」より「マザー」へのウェイトが大きく、それを考えるとあまり「仕事ができそうに見える(キリっとしたキャリア系の)服」を着るべきではないなと思ったから。
仕事にコミットしてバリバリとこなしそうな印象を与えることは、今の私にとっては得策ではないのでね。実際仕事もできないしな!!
「ゆるめ」の印象を与える服を意識的に選んでいこうと思いました。
筆者が言いたいこととは真逆だと思いますけど。


 

評価:★★★

これは、昨今流行りのインプット&アウトプット術、佐藤優さんバージョンといった感じでしょうか。

えーと、この本の感想、正直に言っていいですか?

すっげー真っ当(;'∀')

真っ当すぎて響かない!!!
いやはや、思い知ったよね。佐藤優さんはこの真っ当なことをきちんとできるから、これだけの人物になったんだと。一般人はこういうことがきちんとできないからこそ、インプット術やアウトプット術のような本に頼りたくなるわけですが、それを真っ当すぎる正論で跳ね返してくるわけですよ。ツラいのぅ~。

ただ、高校レベルの知識・教養を学び直すために紹介されていた本だけは、ちょっと読んでみようかなと思いました。
この辺りのシリーズですね。

 

って今初めて調べたけど、高いな・・・Σ( ̄ロ ̄lll)

あとね、佐藤優さんはSNSやメッセージツールはできるだけ使うな(時間の無駄)というスタンスなのですが、その辺りが「古い価値観」側の人間だよな~なんて感じました。
昨今は、SNSって自分にとって必要な情報をタイムリーに取得したり、自分のプロモーションをしたりするためのツールという意味合いの方が強いと思うのですが、佐藤さんは昔ながらの「知人がどこかに行ったり何かを食べたりみたいな情報を知る」ためのものと捉えているように見えました。

この「古い価値観側の人だな」というのはこの池上彰さんとの対談本を読んだときも思ったな~。

 

新幹線の中などで、子供に「いないいないばあ」のアプリを見せて静かにさせることを「薬物を飲ませるのと同じ発想」と非難しているんですよね。「え?なんで薬物と同じなの?便利な物使って何が悪いの?」とその部分を読んで空いた口がふさがらなかった私。こういう影響力がある人が、古臭くて頭の固い価値観をばら撒くのはやめて欲しいと心底思いました。
そう言えばそのとき、このお二方は「古い側」の人だから、今後はあんまり読まないようにしようと思ったのにまた読んじゃったよ・・・。

ありゃ、最後は佐藤さんと池上さんの批判になっちゃいました。すみません。


 

評価:★★★

こちらも、KindleUnlimitedの読み放題対象だったので、私はKindle版で。



神奈川にある栄光学園(私立の中高一貫男子校です)のカリスマ数学教師であり、「いもいも」という塾も主宰する井本陽久さんに密着したルポタージュです。
私は当然ながら井本先生のことは存じ上げませんでしたが、そう言えば子供が中学受験した友人が「栄光学園の学校説明会(体験入学?)に行って、あの数学の○○先生の体験授業があって~」と熱く語っていて、そのときはフーンと聞き流した(名前も記憶に残らず)のですが、あ、この井本先生のことだったんだな~と読みながら思い出しました。首都圏で中学受験を目指す界隈では知られた存在なのでしょうね。

でね、この井本先生の素晴らしさ(カリスマ教師という響きから想像するような華やかな感じではなくもっと泥臭い感じ)はよーく分かるのです。私もこんな授業を受けてみたかったし、子供にも受けさせられたらいいなと思います。
でも、読めば読むほど、この「素晴らしい教育」にアクセスできる子、アクセスできない子の格差を感じざるを得なくて、私はだんだん悲しくなってきてしまいました。そもそもこの栄光学園に通っているような子供は既に「恵まれた」境遇にいる子たちで、本人たちの努力ももちろんあるとは言え、それ以前に親にある程度の経済力があり、私立中学を受験させようという教育熱心さがあり、そして努力すれば合格できるだけの地頭の良さがある。そういった子たちが素晴らしい先生に出会ってさらにどんどん伸びていく一方で、「そういう場所があること」さえ知らない子供がいっぱいいるわけで・・・。
そうやって格差が開いていく事実が悲しくてしょうがなかったのです。

井本先生自身も「優秀な子だけに教えている」という思いはあって、それゆえもっとアクセスフリーな「いもいも」という塾を主宰されるようになったそうですが、でもやっぱり教育意識の高い親でないとそういった情報はキャッチできないわけで、この塾に通う子供たちもやっぱりどちらかというと「恵まれた」側にいるのでしょう。
本の中に毎週名古屋から東京まで新幹線で「いもいも」に通ったという女の子の話が出てくるのですが、それができること自体がやっぱり尋常じゃないレベルで恵まれてると思うのよ・・・。

上野千鶴子さんが東大入学式の祝辞で述べた、



がんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったことを忘れないようにしてください。

という言葉は、本当に的を射ていますよね。

いる環境によって、格差はどんどん開いていく。それが分かっているからこそ、早い段階で格差の上側に乗せるという教育戦略も理解できるのですが、それはそれでいいのかなぁ・・・なんてモヤモヤしてしまった1冊でした。

ってこれも、本自体の中身の感想とはちょっと違くなってしまいましたね(;'∀')

12月前半は以上です!!
なんだかツラツラと書いていたらめちゃくちゃ長くなってしまいました。
最後までお読みいただいた方(もしいたら!?)、ありがとうございます(*´▽`*)

では♪♪♪

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